第七章:面とエッジ 一ノ巻:面の明暗 |
KanonTCG〜はにゃ打開発のコンボで六章から間が開く事既に4ヶ月。ほとんど季刊 ペースの更新になってしまっていて申し訳ない。まあ、時候の挨拶はこれくらいにして 第七章をはじめる事にしよう。前章の「面とグラデ」に続き「面とエッジ」の話である。 前章のラストで簡単に平面の描き方に触れたが、今章ではそれをもう少し掘り下げて 平面構成の物体の見せ方に迫りたい。先ずは平面構成の明暗について見てみよう。 左上を光源とした立方体に対する明暗の図である。前章の球面に対する明暗の変化と 比べるまでも無く、明暗の変化が非常にわかりやすい。平面の場合、面に対して均一に 光が当たると考えて全く差し支えないので、各面の中での明暗の変化はレンダリングした この図でも表れない。材質の違いや環境光・反射光によって面内の明暗が微妙に変化する 場合も当然ある訳だが、そんな微妙な変化はドットでは出せないので基本的に無視する。 基本的な明暗の変化はまあこんな所だ。光源を決めて影になる面を暗くすれば良い。 |
第七章:面とエッジ 二ノ巻:エッジ表現 |
ただ、これだけでは遠目のビルやマット地の物体は表現出来ても、メカ表現にはちと具合が 悪い。今、貴方がネットに繋いでいるマシンのキーボードを見て貰うと分かるが、各キーの エッジは面の中央部分よりも確実に明るい。まあ、これはキー自体が若干凹んでいる構造の せいもあるのだが、エッジにハイライト表現を入れると他の面に対する色差が際立って、面の エッジが立つと言う事は見逃してはならないポイントである。下のサンプルを見て頂きたい。 ■平面のエッジを立てる。
同じ平面でもハイライトを入れると面のエッジが立つ事が分かる。エッジが立つと面の シャープさが際立つのを確認して欲しい。 では、この平面上に色々と追加してみることにしよう。全ての面にエッジを立てようとすると ドットが足りなくなるし見苦しいので、手前の面や強調したい面に対してハイライトを入れるのが エッジ出しのコツである。影などが落ちるのも描いてみるのも楽しい。 ■平面に面を追加してみる。
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第七章:面とエッジ 三ノ巻:メカ表現などへの応用 |
エッジ出しを利用してメカ表現への応用をしてみよう。筆者はあまりメカ系は得意でなかった ので大した物は出来ないが、テキトーなサンプルを作ってみた。段差のエッジや各パネルの スジボリなどに隠し味として使うとエッジのシャープさが出てメカ表現には都合が良い。 平面の面塗りを基本に若干のエッジ出しでこんな感じのドット絵も描けるので、やたらと グラデに頼った塗り方をせずに平面の変化でドットを構成して行く練習をすると良いと思う。 案外ベタ塗りで平面を塗った方がカッチリとした感じが出るモンである。全てに通用する訳 ではないが、覚えておいて損はない。 とまあ、平面のエッジ出しに関してはこんな所だろうか。やたらエッジを出せば良いと言う 物でもないが、ポイントを押さえて使えばかなりの効果を発揮するのでメカ表現等に是非 使って頂きたい。エッジ出しは面積が広い方の面に対して使うのがコツである。狭い面に 使っても単なるグラデにしか見えなかったりするので、そう言う場合は思いきってベタ塗りに してメリハリを付けてしまうのも一つの手だ。この辺は実際に打ちながら試して頂きたい。 さて、次回は何をやるか全く未定だが、なるべく時間を置かずに公開出来るようにしたい。 せめて月イチで公開して行きたい物だが…はてさて。 |